ノルウェー唯一の3つ星レストラン「Maaemo」、最新版『ミシュランガイド』で星をすべて失う
2月17日(現地時間)に発表された北欧版ミシュランガイド『The MICHELIN Guide Nordic Countries 2020』。
アイスランド、デンマーク、スウェーデン、フィンランド、ノルウェーを含む北欧諸国の厳選されたレストランを掲載する同ガイドの最新版において、ノルウェー初にして唯一の3つ星レストラン「Maaemo(マエーモ)」が“星”をすべて失う衝撃の事実が明らかに!
Photo:Dagens Næringsliv
北欧の食材をふんだんに使ったイノベーティブ・フュージョン料理を提供する「マエーモ」は2010年、オスロで開業。2012年版の『ミュシュランガイド』で初めて2つ星を獲得し、2016年版で3つ星に昇格した。世界のベスト・レストラン50 (The World’s 50 Best Restaurants)にも2度ランクインし、2019年には2店舗目を中国・深セン市にオープンするなど、 デンマーク出身のヘッドシェフ、エスベン・ホルムボイ・バング氏 (Esben Holmboe Bang)は順風満帆なキャリアを築いてきた。
そんな中発表された『ミュシュランガイド2020』 。2019年12月、「マエーモ」は移転のために約10日ほど営業を停止していたため、エスベン氏は「レストランをクローズしていたのが原因だろう」とメディアに語ったが、果たしてそうだろうか?
世界各地の『ミュシュランガイド』を見ても、移転に伴い“星”が増減することは珍しくない。しかし、わずか10日間のクローズによって星をすべて失うのはかなり異例のこと。僭越ながら、私エディターKが2018年冬に「マエモ」を訪れた際もそこまでの感動はなかったのが正直なところ。
2016年まで3つ星レストランが存在しなかったノルウェーでは、「マエーモ」は人々にとって一度は訪れたい憧れのレストランであり、エスベン氏は今でもノルウェーが誇るスターシェフだ。
この結果を真摯に受け止め、ノルウェーに再び「3つ星」をもたらしてほしい!
最新版の『ミュシュランガイド』は公式サイトでチェックを。