マリメッコ、国際女性デーを記念して一点物のアート作品をネットオークションに出品

フィンランドのデザインハウス「マリメッコ(Marimekko)」が3月8日の国際女性デー(International Women’s Day)を記念して、世界各地で活躍する女性ビジュアルアーティストとのコラボレーション企画を開催。一点物のアート作品をオークションに出品し、その収益をチャリティー団体「ガールズトーク(Gurls Talk)」へ寄付する。

Cassi Namoda(右上) Camila Engström(左) Yoyo Nasty(右下)

右上:Cassi Namoda、左:Camila Engström、右下:Yoyo Nasty

参加アーティストは、カッシ・ナモダ(Cassi Namoda)、カミラ・エングストロム(Camilla Engström)、ヨーヨー・ナスティ(Yoyo Nasty)。今回のプロジェクトにあたり、3人はフィンランド・ヘルシンキにあるマリメッコ自社プリント工場に集まり、ファブリックをキャンバスにオリジナルのアート作品を制作。作品は2022年3月8日(火)21時(中央ヨーロッパ時間)まで、北欧を代表するオークションハウス「ブコウスキー(Bukowskis)」にオンライン出品される。

Cassi Namoda

Cassi Namoda 作品制作の様子

オークション終了後には、作品が描かれたファブリックを使用して、落札者の体型に合わせたマリメッコのAラインドレスが仕立てられ、完全に一点物の「ウェアラブルなアート作品」となって落札者に引き渡される。また、オークションの収益は、思春期の女の子や若い女性の心の健康と幸せを支えるコミュニティー主導型NPO団体「ガールズトーク(Gurls Talk)へ寄付されるという。

Yoyo Nasty

Yoyo Nasty 作品制作の様子

【参加アーティスト紹介】
■カッシ・ナモダ(Cassi Namoda)
ニューヨークを拠点に活動するモザンビーク出身の画家。植民地支配から解放された地で複雑な心境で過ごす人々の日常を、親しみを込めて描いたドリーミーな世界観のフィギュラティブ・アートが特徴。「なにより、作品を着てくれる方の姿を想像して制作しました。私がイメージしたのは、都会に住んでいながらも肩の力が抜けた雰囲気の女性像。さらに、プリントや色使いに共通項を感じることから、マリメッコ社も思い浮かべながらデザインしました」

■カミラ・エングストロム(Camilla Engström)
ロサンゼルスを拠点に活動し、スウェーデンと中国のルーツを持つアーティスト。独学で絵を学んだカミラの作品の特徴は、シャーベットカラーで描く風景画。「私たちの前に、先陣を切って道を切り開いてくれた勇敢な女性たちに感謝しています。今、私がアートで生計を立てられているのは、彼女たちのおかげです。大切だと思うのは、自分の素晴らしさや価値を知り、自分の希望をきちんと伝えること。私も若い女性たちに対しインスピレーションを与えられる存在となれたら嬉しいです」

■ヨーヨー・ナスティ(Yoyo Nasty)
ストックホルムを拠点に活動する画家。鮮やかな色彩で描いた幸福感あふれるキャラクター、動物、植物をモチーフに、反復させるレイアウトが特徴。「ピンクのTバック、ネイルポリッシュ、ハイヒールなど女性性を象徴する要素を取り入れ、クィアである私らしい表現方法やアイデンティティを模索するのが楽しい。私が感情や個性を表現することによって、見る人の想像力が刺激され、新しい視点を見つけてくれたらいいなと思っています。そして何より、素直に楽しんでもらえるアートをお届けしたいです」

オークションはブコウスキーのウェブサイト(https://www.bukowskis.com/en/auctions/E859/lots) にて限定開催中。

THE STYLE OF NORTH 編集部

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