スウェーデンの陶芸家マリアンヌ・ハルバーグと瀬戸焼のコラボレーション、不思議な花瓶やマグカップが登場
スウェーデンの陶芸家、マリアンヌ・ハルバーグ(Marianne Hallberg)と瀬戸焼のコラボレーションによる新作陶器が12月上旬より、日本国内で発売予定。現在、株式会社トンカチが運営するオンラインストアTONKACHI STOREにて予約を受付中。
マリアンヌ・ハルバーグは1952年、スウェーデンのヨーテボリ生まれ。その作品は手描きの線のにじみやゆれ、極薄の成型やゆがみなど、手づくりならではの繊細なデザインが特徴で、これまで量産化は難しいとされていた。
そんな中、愛知県瀬戸市を産地とする伝統的な陶磁器「瀬戸焼」とのコラボレーションで商品化が実現。マリアンヌ・ハルバーグ本人の監修のもと、オリジナル作品の良さを残しながらも、手に取りやすい価格と耐久性を提供できるよう、瀬戸焼の窯元とともにゼロから製造工程を見直したという。そして、6年に渡る試行錯誤の末、マリアンヌの主要作品をモチーフにした5種のアイテムがついに完成した。
1、「香水瓶のかびん」
マリアンヌの代表作の一つ「香水瓶のかびん」。彼女が気に入っていた香水が販売終了になってしまい、それがきっかけで誕生した作品。マリアンヌブルーと言われる彼女独特の青。その青のにじみと陶器の質感までも瀬戸焼で繊細に再現されている。
2、「犬のかびん」
従来から展開されている人気の作品「犬のかびん」は、オリジナルよりサイズを小さく、軽量化。瀬戸焼にすることで、花瓶としての耐久性もアップしたという。マリアンヌの知人の犬、モルガンくんがモチーフ。
3、水のはいったビンのかびん
水が入ったように見える不思議な作品は、オブジェとしても人気。わずかな厚みを持たせたことで安定感がアップ。水はどこまでも空虚で、ビンはどこまでも透明。消え入りそうなのに圧倒的な存在感がある、彼女の精神性を表すような作品。
4&5、メッシュのカップ(seto)とチェックのカップ(seto)
チェックが好きだというマリアンヌが手掛けた代表的な2種のマグカップ。手に持ったときの程よい重量感は、毎日でも使いたくなる心地よさ。底部分には「Tonkachi / Made in Japan」の刻印入り。メッシュのカップは容量約250ml。チェックのカップは、一般的なマグカップより少し小さめの約180ml。
平面が立ち上がったような、マリアンヌ・ハルバーグの独特の作風は、前衛性とクールなユーモアが同居し、日本をはじめ世界中のクリエイターからも注目を集めている。北欧のセンスと日本の伝統工芸「瀬戸焼」の邂逅、ぜひ手に取って味わってみて。