＜北欧で暮らす日本人＞ノルウェーのスローライフを楽しむリサさんの一日

2020.08.19

オスロ市内で働くパートナーのジェスパーさんが帰宅。この日は二人でクッキーを作る予定だそう！

ジェスパーさんが帰宅して、二人でお菓子作りをスタート

ーー素敵なお住まいですね。
「ありがとうございます。このマンションは駅から近く、敷地内に居住者が使える芝生のフリースペースがあるので気に入っています。時々、二人でそこでコーヒーを飲んだり、お菓子を食べながらのんびり過ごすこともあります」

ーー家事の分担はどうしていますか？　お二人の間でルールはありますか？
「二人とも仕事をしているので、分担は決めずに時間がある方がやることにしています。ただ、お互いに一方だけの負担にならないように気を付けているので、自然と半々くらいの分担になっていますね」

ーー北欧の男性は家事に積極的に参加すると聞きますが、ジェスパーさんはどうですか？
「そうですね。彼も嫌がらずに手伝ってくれるのでとても助かります。料理もよく二人でしますよ。この間も一緒にシナモンロールを作りました。私が仕事のときは、彼が夕食を作っておいてくれることもあります」

慣れた様子で料理をする二人

ーー外国人のパートナーと暮らし始めてライフスタイルは変わりましたか？
「彼がスウェーデン人なので、フィーカを一緒に楽しんでいます。今日作っているのもハッロングロットルというスウェーデンの伝統的なクッキーです。それから、リビングや寝室に間接照明を取り入れています。初めは暗すぎるなと思っていたんですが、今では北欧らしい照明のスタイルを楽しめています」

※フィーカ（FIKA）：スウェーデン流のコーヒーブレイク。同僚や友人、家族とコーヒーを楽しむ時間を意味する。スウェーデンの人々にとって、なくてはならない癒しの時間。

バターたっぷりの生地にジャムを乗せて焼き上げるハッロングロットル（Hallongrottor）は、しっとり＆ほろほろとした食感が特徴

「あとは、物を捨てずに使い回すようになりました。以前から北欧の人たちはリサイクルに対する意識が高いと聞いていましたが、本当にその通りで。

特に彼は、プラスチックの再利用に厳しいです（笑）。日本にいたときには捨ててしまっていたラップも何度も繰り返し使っています。彼と生活し始めてからゴミをあまり出さないような暮らし方になったと思います」

クッキーの焼き上がりまで、手作りのボードゲームをしてリラックス。高緯度の北欧では、取材をした8月上旬の日没は22時頃。リビングルームには自然光が差し込み、遅い時間まで照明を使わずに過ごすことができる。

二人がよく遊ぶボードゲームはジェスパーさんの手作り

ーーパートナーのジェスパーさんに質問です。リサさんと一緒に暮らし始めて何か変化はありましたか？
「日本人は本当にきれい好きですよね。リサはいつも僕が気付く前に掃除をしてくれるから、家で埃を見たことがないくらいですよ（笑）。あと、コロナ禍ということもありますが、彼女と暮らし始めてから彼女と同じようにしっかりと手を洗うようになりましたね」

ーースタッフ一同（笑）。お二人にとってノルウェーは異郷ですが、生活の上で不便なことはありますか？
ジェスパーさん「僕は同じ北欧のスウェーデン出身でノルウェー語も話すのでそれほど不便を感じませんが、彼女にとってはやはり言葉の壁はあると思います。あとは食べ物かな。ノルウェーは物価も高いし、日本のように気軽に外食はできないよね」

リサさん「そうですね。どの国で暮らすとしても、その国の言葉がわかると生活がぐっと楽になると思います。食事はほぼ自炊で、スーパーのアプリなどを活用しながら節約を心掛けています。ノルウェーで手に入らない食材や日用品は日本から送ってもらうこともあります」

ジェスパーさん「たまにすごく大きな荷物が日本から届くよね（笑）」