世界初の“エナジー・ポジティブ”ホテル「Svart」が北極圏に誕生、最先端のウェルネスプログラムを提供

北極圏に位置するノルウェーのメロイ(Meløy)地方のフィヨルド内に2021年、世界初の“エナジー・ポジティブ”ホテル「Svart(スヴァット)」が開業する。

energy-positive hotel Svart

完成イメージ図/Photo:Svart

ノルウェーのスヴァルティセン氷河(Svartisen glacier)に敬意を表して名付けられたホテル「Svart」(ノルウェー語で黒の意)は、近年ヘルシー志向の女性を中心に人気が高まっている、健康的な心と身体を維持するための「ウェルネス・ツーリズム」という旅のスタイルを楽しむ人のために、最新テクノロジーを導入したリフレクソロジー施設やスペシャリストによるトリートメントプログラム、大自然の中でのアクティビティなどを提供する、総合ウェルネス宿泊施設として建設が進められている。
>> スウェーデンの北極圏にあるアイスホテル

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完成イメージ図/Photo:Svart

「Svart」の設計は、ノルウェーの首都・オスロのオペラハウスを手掛けたことで知られる建築設計事務所「Snøhetta(スノーヘッタ)」が担当。海面に浮かぶサークル型の近未来的なホテルの敷地には、フィヨルドのパノラマを臨む約100室の客室に加え、ラウンジ、ジムやスパ、4つのレストランとレストランの食材を生産する農場を備える。

また、同ホテルは、北半球でもっとも高い基準でエネルギー効率設計指標を満たすサステナブルなホテルであり、運用開始5年以内に、完全なオフグリッド(電力の自給自足)、カーボンニュートラル、廃棄物ゼロにすることを目指すという。

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完成イメージ図/Photo:Svart

宿泊プランの詳細は発表されていないが、ゲストは到着時に専属のヘルスコンシェルジュと相談し、滞在中のウェルネスプログラムを個別に決定する。

プログラムでは、エクササイズや栄養指導だけでなく、音響ヒーリング、クライオセラピーなど、最先端のセラピーセッションも選択できる他、アイスクライミングやフィヨルドダイビング、白夜や極夜の中で行うヨガ、といった北極圏ならではのアクティビティにもトライでき、家路につく頃には心身ともに充実した“エナジー・ポジティブ”な状態を感じられるはず。

北極圏の雄大な自然と北欧モダンなアコモデーションの中で、トレンドのウェルネス・ツーリズムを体験できるホテル「Svart」。北欧旅行の新しいデスティネーションになりそうだ。

THE STYLE OF NORTH 編集部

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