世界一幸福な国、フィンランドに学ぶ「心を落ち着かせる5つの方法」とは?
3月20日の国際幸福デーに発表された最新の世界幸福度ランキング(World Happiness Report)で、フィンランドが3年連続の首位を獲得。国連の関連機関が世界150か国以上を対象に、人口あたりのGDP、福祉、健康、自由、平等、寛容さなどを基準に調査する同ランキングは、毎年北欧諸国が上位を占めることでも知られています。(日本は残念ながら62位)
そんな世界一幸福な国、フィンランドに学ぶ幸せのヒントとは? Visit Finland(フィンランド政府観光局)が、旅行が難しい今の時期に自宅でできる、フィンランド式「心を落ち着かせる5つの方法」を教えてくれました。
1、冷たいシャワーで一日をスタートする (湖や海に行く必要はありません)
フィンランド人はサウナと同じくらい、冬に泳ぐのを好みます。氷水に飛び込む醍醐味は、水から上がる時の全身を突き抜ける感覚にあります。冷たい水の中に入るのは勇気がいりますが、水中から出るとすぐに血液の循環が良くなり、体がぽかぽかし始め、幸福感に包まれていきます。自宅でこれをする方法は、冷たいシャワーを数分浴びることです。朝、一日の始まりに行うことで、気分爽快にその日をスタートできるでしょう。冷たいシャワーと温かいシャワーを交互に浴びてサウナのようにすれば、体の循環もさらに高まります。
2、読書を通して世界を知る (図書館に行く必要はありません)
フィンランド人にとって読書は欠かせないものです。人々は読書を通して新しい知識を得たり、興味や関心の幅を広げています。フィンランド人は図書館を積極的に利用する人々だとも言えるでしょう。人口550万人の国で、年間6,800万冊が貸し出されているのです。また、フィンランド文学の象徴と言えば、世界中で愛されている「ムーミン」が挙げられます。今やムーミンは、フィンランド人のアイデンティティーを語る上で欠かせない存在です。今、図書館に行くのは難しいですが、自宅で本を読みながら視野を広げてみてはいかがでしょうか。
3、寝転んで、森の散歩をイメージする (森に行く必要はありません)
森には不思議な力があり、フィンランド人の心は常に森とつながりを大切にしてきました。緑色は気持ちを落ち着かせてくれます。木の葉や松葉が風に吹かれてサラサラと鳴る音は音楽のようです。フィンランド人にとって、森はリラックスできる場所なのです。森の中で過ごすことで脈拍が安定し、リラックスできるということが科学的にも証明されています。これでストレスから解放されるとは、なんて簡単な方法なのでしょう。ぜひ試しに目を閉じ、寝転んで体を伸ばしてみてください。そしてフィンランドの森へ、イマジネーションの旅に出かけましょう。
4、シナモンロールを焼いてコーヒーブレイク (カフェへ行く代わりに)
フィンランド人は年間一人あたり約10キロも消費するほどコーヒーが好きで、コーヒーブレイクにはカルダモンのスパイスが効いた伝統的なシナモンロールが欠かせません。フィンランド語には「パンとコーヒー」を意味する「pullakahvit」という特別な言葉もあるほど。フィンランド人にとって「pullakahvit」は一日の中でもっとも重要な時間で、カロリーは気にせず楽しみます。カフェに行く代わりに、自宅の部屋をシナモンロールの香りでいっぱいにし、心地の良い空間の中でコーヒーブレイクを楽しんでみてはいかがでしょうか。
5、オンラインでアートに思いを巡らせよう(美術館へ行く代わりに)
フィンランドは極端で対照的な国でもあり、フィンランド人と自然との密接な関係は、フィンランドで芸術が生まれる際の重要なインスピレーション源でもあります。フィンランド人はストレスや考えを作品にしたり、心を落ち着かせ、居心地の良い空間作りにアートを利用します。そんなフィンランド人のように、自宅からオンラインでバーチャルアートを楽しんでみてください。美術がどれだけ幸福を与えてくれるのか分かるかもしれません。おすすめは世界でもっとも大きなオンラインギャラリー「Taiko」です。
いかかでしたか? 国土の約70%を森林が占めるフィンランドでは、人々は長靴を履いて森へ出かけ、ゆったりとした時間を過ごして気持ちをリラックスさせることが大好きです。日々の小さなことに幸せを感じるフィンランド人が多いからこそ、3年連続で世界一幸福な国になれたのかもしれません。
Visit Finland:http://www.visitfinland.com/ja/