北欧家具のアイコン的スツールが奄美大島の伝統技法とコラボ、限定仕様を発売
デンマークのワーナー(WERNER)社のアイコニックな木製スツール 「シューメーカースツール」 に、鹿児島県奄美地方の伝統染色技法である泥染め(どろぞめ)を施した2色の特別限定仕様が2023年5月6日より、日本のインテリアショップ「アクタス(ACTUS)」の一部直営店とスローハウスにて販売されます。
「シューメーカースツール」は15世紀頃、デンマークで農民の作業のためのスツールとして誕生しました。
石畳の床や屋外での作業に用いられることが多かった作業用の椅子は、3点で支えることでぐらつかず、作業がしやすいという実用的な理由で設計されたそうです。主に牛の乳搾り用に使われてきたスツールは、後に、靴職人が座り心地を良くするためにお尻の形に合わせて座面を削ったことで、現在の形に近づき、このことから「シューメーカースツール」と呼ばれるようになりました。
「シューメーカースツール」が生まれたデンマークは世界に名立たるインテリア大国ですが、海外への生産シフトにより、自国での家具製造は年々縮小しています。その中で、この「シューメーカースツール」は、木取りから断裁、加工、組上げまで、デンマークの工房で一つひとつハンドメイドで制作されています。
今回発売される限定の「シューメーカースツール」は、天然木ならではの節や少しのヒビ、木目の乱れなどのため、通常使用には問題ないものの製造の段階ではじかれてしまったB級品が用いられています。環境負荷軽減の一つとして、通常なら廃棄されてしまう製品を、価値あるものにアップサイクルすることはできないかという試みからこのプロジェクトが始まったそうです。
「アクタス(ACTUS)」によるこのプロジェクトに協力したのは、深大寺(東京・調布市)を拠点に活動する建材メーカー「TIMBER CREW(ティンバークルー)」。建材メーカーとしての内装材の製造・販売だけではなく、加工や仕上げにおいても評価の高い同社が、大島紬などで知られる奄美大島の染色人として、今も伝統染色技法“泥染め”を継承してる金井工芸の金井志人氏との協業のもとに生み出しました。
展開カラーは2色。奄美の夕暮れのような鮮やかなオレンジは、奄美土着のテーチ木と呼ばれる車輪梅(しゃりんばい)と、福を呼ぶ木として知られる福木を使った草木染によるもの。そして、伝統的な染色法である藍を使用した深みのあるブルーを加え、それぞれ50脚ずつ販売されます。
【Information】
SHOE MAKER STOOL NATURE CONCEPT DORO-ZOME
サイズ : W53 D40 H49 SH46cm
素材:ビーチ材
価格:55,000円(税込)
販売予定店舗:
【アクタス】 新宿・豊洲・横浜・二子玉川・名古屋・京都・心斎橋・なんばパークス(※)・六甲・福岡・仙台
【SLOW HOUSE】 天王洲
上記店舗で2023年5月6日(土)より発売
※なんばパークス店は2023年4月21日(金)のグランドオープンにあわせて先行販売
https://www.actus-interior.com/