映画『アナ雪2』の謎の歌声、北欧の次世代歌姫オーロラって誰?
2013年に公開され、社会現象を巻き起こしたディズニー映画『アナと雪の女王』の続編として昨年公開された『アナと雪の女王2』。劇中で主人公のエルサを未知の旅へと誘う“不思議な声”を担当したのは、ノルウェー出身のシンガーソングライター、オーロラ(AURORA)だ。
Photo:Morgan Hill Murphy
ノルウェー・スタヴァンゲル出身のオーロラは、1996年生まれの23歳。デビュー翌年の2016年3月にリリースしたファーストアルバム『All My Demons Greeting Me as a Friend』が北欧をはじめ、アメリカやヨーロッパ各国で評価され、一躍世界的に注目される若手シンガーとなった。
オーロラ最大の魅力は、その唯一無二の透き通った歌声と、雪深い北の大地を想起させる幻想的なエレクトロポップサウンド。ファンタジー映画のキャラクターのような個性的なルックスに加え、狂気すら感じさせるステージパフォーマンスは、北欧アイスランドの歌姫・ビョーク(Björk)に影響を受けているのかもしれない。
また、先日発表された第62回グラミー賞にて主要4部門を制覇したビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)をはじめ、ケイティ・ペリー(Katy Perry)、ケミカル・ブラザーズ(The Chemical Brothers)、ショーン・メンデス(Shawn Mendes)など、オーロラのファンであることを公言しているアーティストも多く、本国ノルウェーでは世代を超えてカリスマ的人気を誇る。
Photo:Wikipedia
彼女の衣装やメイクから東洋のテイストを感じる人も多いと思うが、オーロラは日本のマンガやアニメの大ファンで、お気に入りのマンガを読むために日本語の勉強もしているという。トレードマークとも言える、目の周りに赤いラインを引いたメイクアップは、スタジオジブリの映画『もののけ姫』の主人公・サンを意識しているようだ。
2019年11月には初の単独来日公演を成功させたオーロラ。来日公演は本人にとってもかなりエキサイティングだったようで、オフの日には着物で下町を散策したり、スタッフらとカラオケに挑戦したり、カフェで抹茶スイーツを堪能したりしたそう。来日時に撮影されたショートムービーの中でも、その様子の一部が公開されている。インタビューの中で「日本のファンは本当に正直で繊細なの。私の音楽がノルウェーから海を渡って、東京、そして日本中で聴いてもらえているなんて、信じられないわ」と話している。
昨年リリースしたセカンドアルバム『A Different Kind of Human (Step 2)』も好評。公式YouTubeチャンネルでは、新曲やインタビュー映像に加え、先日開催されたアカデミー賞授賞式へと向かうオーロラのオフショットも公開されている。