スウェーデン国王夫妻が新型コロナに感染、ワクチン3回接種済みで軽症
スウェーデン王室が2022年1月4日(現地時間)、カール16世グスタフ国王とシルヴィア王妃が新型コロナウイルスに感染したとの声明を発表した。国王夫妻は現在、同国の行動規則に従って自宅で自主隔離中。声明によると、国王夫妻はすでに3回目のワクチン接種を終えており、症状は軽く体調も良好だという。
厳格な入国規制はあるものの、国内ではパンデミック後も一貫してロックダウンを行わず、マスク着用も個人の判断に委ねるなど、緩やかな感染対策を実施してきたスウェーデン。カール16世グスタフ国王は2020年12月、自国の対策について「多くの死者を出した」「失敗したと思う」と異例の発言をして人々を驚かせた。スウェーデン王室では、2020年11月にカール・フィリップ王子と妻のソフィア妃、2021年3月にヴィクトリア皇太子と夫のダニエル王子が新型コロナウイルスに感染している。
スウェーデンではクリスマス休暇後、国内の感染者数が再び急増。12月30日には1日の感染者数が1万1500人を超えて過去最多となった。政府は成人に対して公共交通機関や十分な距離が取れない場所でのマスク着用を求めている他、できるだけ自宅からリモートワークをするように呼びかけているが、現地都市部での体感としては、多くの人がマスクを着用せずに通常通りの生活を行っているように見える。