名作が一堂に会する「デンマーク・デザイン展」、神戸ファッション美術館で9月から開催
神戸ファッション美術館で9月19日から、デンマークのデザイン史に残る名作約200点が一堂に会する特別展「デンマーク・デザイン」が開催される。
デザイン大国として知られる北欧・デンマーク。ハンス・J・ウェグナー(Hans J. Wegner)、アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)、フィン・ユール(Finn Juhl)ら、近代デザイン史に名を刻む多くの巨匠を輩出し、その機能性と美しさを兼ね備えたミニマルなデザインは、今もなお世界を魅了し続けている。
本展では、コペンハーゲンにあるデンマーク・デザイン博物館(Designmuseum Danmark)の学術協力を得て、18世紀に作られたロイヤル コペンハーゲン(Royal Copenhagen)の磁器をを筆頭に、デンマーク・デザイン黄金期に誕生した名作家具、さらに、現代の生活を彩るモダンなプロダクトまで、約200点を展示。全4章からなる展示によって、デンマークのデザイン史を紐解きながら、その魅力を辿っていく。
第1章では、国際的な評価を得た最初のデンマーク・デザインに着目。白地にコバルトブルーの青花を配したデザインで世界的な評価を得た「ロイヤル コペンハーゲン」の「ブルーフルーテッド」などの磁器を中心に紹介する。
第2章では、古典主義から機能主義への変遷として、デンマーク・デザインが国際的に注目される礎を築いた先駆者コーア・クリント(Kaare Klint)らの近代家具を中心に取り上げる。
さらに、第3章では、オーガニック・モダニズム -デンマーク・デザインの国際化-と題し、デンマーク・デザインの黄金期に活躍した著名デザイナーの作品を紹介。第4章では、キビースィの自転車「PEK」といった近年のプロダクトに触れながら、ポストモダニズムと現代のデンマーク・デザインに焦点を当てる。
温もりがあり、人にやさしいプロダクトを生み出すデンマーク・デザインの背景には、手仕事に重きを置き、職人技に裏打ちされたものづくりを大切にしてきた長い歴史がある。大量生産・消費の時代にあって、こうした価値観は共感を得るとともに、多くの人の目に新鮮に映るはず。
ぜひ会場で、デンマーク・デザインの真髄を堪能してほしい。
【Information】
特別展「デンマーク・デザイン」
会期:2020年9月19日~11月8日
会場:神戸ファッション美術館
住所:兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜日(9月21日は開館)、9月23日
入館料:一般 1,000円、65歳以上・大学生 500円、高校生以下 無料
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